この文書は Debian GNU/Linux ディストリビューションのユーザに、バージョン 5.0 (コードネーム "lenny") での大きな変更点をお知らせします。
このリリースノートでは、リリース 4.0 (コードネーム etch) から今回のリリースへの安全なアップグレード方法や、その際ユーザが遭遇する可能性がある既知の問題点について、情報をユーザに提供しています。
この文書の最新版は、http://www.debian.org/releases/lenny/releasenotes から取得できます。疑わしい場合は、最初のページにある文書の日付をチェックし、最新版を読んでいるかを確認してください。
![]() | 注意 |
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既知の問題点をすべてリストアップすることは不可能なので、問題点の予想される広がり具合と影響の大きさの両方に基づいて取捨選択していることに注意してください。 |
Debian の 1 つ前のリリースからのアップグレード (この場合、4.0 からのアップグレード) のみがサポート・記述されていることに注意してください。さらに古いリリースからのアップグレードが必要な場合は、過去のリリースノートを読み、まず 4.0 へとアップグレードすることをお勧めします。
私たちは、この文書で説明されているすべての異なるアップグレード手順を試し、また、ユーザが直面する可能性のある、すべての問題を予想しました。
そうはいっても、この文書にバグ (不正確な情報や抜け落ちている情報) を見つけたと思う場合は、release-notes
パッケージに対するバグ報告として、バグ追跡システムに提出してください。
etch から lenny
へのアップグレードに関連するユーザからの情報はどんなものでも歓迎します。情報を共有するのを厭わない場合は、upgrade-reports
パッケージに対するバグ報告として、アップグレードの結果を含めてバグ追跡システムに提出してください。報告に添付ファイルを含める場合は、(gzip
を使用して) 圧縮するようお願いします。
アップグレードについての報告を提出する際には、以下の情報を含めてください。
アップグレード前後のパッケージデータベースの状態。/var/lib/dpkg/status
にある
dpkg
の状態データベースと、/var/lib/aptitude/pkgstates
にある
aptitude のパッケージ状態情報です。項4.1.1. 「あらゆるデータや設定情報をバックアップする」
で説明するように、アップグレードを実行する前にバックアップをとっておくべきですが、これらの情報のバックアップは
/var/backups
にもとられます。
script を使用して作成したセッションのログ。項4.5.1. 「セッションの記録」 で説明します。
/var/log/apt/term.log
にある apt
のログか、/var/log/aptitude
にある aptitude のログ。
![]() | 注意 |
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バグ報告に情報を含める前に、慎重に扱うべき情報や機密情報がログに含まれていないかある程度時間をかけて検査し、ログから削除してください。なぜなら、バグ報告に含まれる情報は公開データベースで公表されるからです。 |
この文書のソースは DocBook XML
形式です。HTML 版は、docbook-xsl
と
xsltproc
を使用して生成しています。PDF
版は、dblatex
や xmlroff
を使用して生成しています。リリースノートのソースは
Debian ドキュメンテーションプロジェクト (Debian Documentation Project)
の SVN リポジトリにあります。ウェブからウェブインターフェースを使って個々のファイルにアクセスでき、変更を参照できます。SVN
へのアクセス方法に関してさらに詳しく知りたい場合は、Debian
ドキュメンテーションプロジェクトの SVN 情報ページを参照してください。